色褪せたナイロン生地のサドルバックを染めQで染め直してリペア修復/復活させた方法レビュー
何年か前に購入したFAIR WEATHERのサドルバックですが、自転車に付けっぱなしで自転車を外に保管していた時期が長期間あっためすっかり色褪せてしまいました。。
ナイロンは摩擦に強くて軽いというメリットもあるのですが、熱や紫外線に弱いです。
なので長期間日光下に放置しているとこんなことになるので皆さんも気を付けましょう…
普通に買い替えるという手もあったのですが、このサドルバックって意外と値段が高い(1万くらい)んです。下記リンク。
しかもこの赤色カラーは結構気に入ってるんですがTOKYOWHEELSの別注カラーで現在はすでに入手不可能…
下記がTOKYO WHEELSの商品ページです。
染め直す方法とかないかなーと思っているところ、「染めQ」なるものを見つけてみたので失敗覚悟で染め直してみよう!と思い実際に試してみました。今日はそんなお話。
染めQとは
「株式会社染めQテクノジィ」の商品で正式名称は「染めQ エアゾール」で染めQ・DIYシリーズの商品です。
HPはこちら。染めQ・DIY / 染めQテクノロジィ (somayq.com)
ナノ単位の粒子が素材の表面に密着することで、 まるで染めたかのような仕上がりになるものらしい。
●豊富なカラーバリエーションで手軽にスプレー。今まで塗れなかったモノに塗れる「乾燥が驚くほど速い」。エアゾールで簡単・手軽にスプレーすることができます。
●「染めQ」は、最先端のナノテクノロジーで実現した、ナノ単位の粒子が素材の内部に浸透し、まるで染めたように仕上がります。その密着力は引っ張っても、ねじっても、割れたり剥がれたりすることがありません。
●また、塗った箇所と塗ってない箇所の境目がなく、肌触りも変わることがありません。革製品等のカラーチェンジにも、古くなって色あせたモノの補修にも最適です。
染めQテクノロジー
アルミやステンレスなどに塗装する際は専用品のプライマーを下地に塗装するようです。
HPのカタログに色や素材適応表があるのでご参考まで。染めQ_カタログ_2021 (somayq.com)
このカタログでも布(綿・ガーゼ・ナイロン)は対応しているということがわかります。
ちなみに容量は264mlと70mlのタイプがあります。色によって容量の違いがあるので注意が必要です。
今回僕が買った「レッド」は70mlの容量タイプしかありませんでした。
ホームセンターなどにも売っていますがamazonでも売っています。下記リンク。
Amazonではなぜか現在、「超速乾」のモデルしか出てきません(汗)
実際私が購入して使用したのは超速乾ではなく普通のモデルになります。ご注意ください。
ただ、超速乾タイプのものがいいような気はしますので超速乾のタイプでいいのかなと思います。
塗装する前の下準備
バックを洗う
染めQをスプレーする前にバックをきれいに洗います。
油分や汚れが残っていると染めQがきれいに付かなくなる恐れがあるためです。
染めQクリーナーという脱脂に優れた?専用のクリーナー等もあるので、こだわりたい方はこちらを使用するのも良いかと思います。下記リンク。
※メーカーサイトには必ずクリーナーをご使用ください と注記があります。
が、僕はメンドクサイんで無視w 染めQさん、すいません。。
普通に洗剤とブラシで洗いました。。がっつり濡らすと乾くまでに時間かかるので洗剤を薄めた水にブラシを付けてそれでゴシゴシと洗う感じ。
全体が濡れていると黒いラインが影に見えてそこまで色褪せて見えないけど、これ影じゃないです。
染めたくないところをマスキング
バックを見てもらえばわかりますがベルトやバックル部分、TOP面の部分は染めたくないのでちゃんとマスキングする必要があります。
これが超絶メンドクサイw
まるでガンプラの塗装前のマスキングや… ガンプラ塗装のマスキングよりは範囲がめちゃデカいので楽ではあるんですけどね。
結構頑張ってマスキングしました。マスキングされた姿をご覧ください。
マスキングテープを大量消費しなんとか完成。。もっと幅がでかいマスキングテープでやればいいんだけど家にあったサイズを適当に使用しました。
塗装ベースの設営
あとは当然ですが塗装するスペースを確保しましょう。
今回は自宅のベランダにて、エアコンの室外機の上に段ボールで周囲を囲い、簡易塗装ブースを設営。
ガンプラの塗装時にも使う、持ち手棒(ネコの手)を使用しながら塗装。 下記リンク。
ここにきて趣味ガンプラの道具が役に立ち嬉しいw
あとは必要に応じてマスクや手袋等もあると便利です。
いざ塗装!
塗装する前に今一度注意点を整理します。
染めQを振って攪拌
染めQは塗装前にまずめっちゃ振ります。使用前に 1 分程よく振って塗装中も何度か振る必要があります。
攪拌不足で色ムラがでるのを防ぐためです。
塗装する日も注意
湿度が高くない日を選ぶことが大事です。湿度が70%以上とかの日はあまりよくないです。
塗料が乾きにくくなったり、白っぽくなったりすることがあるためです。
また、風があまりに強い日を避けるのも大事。風が強いと塗料がスプレーから出た瞬間に風に吹かれて予期せぬところにスプレーしまったり、埃やチリなどが舞っていて染めたいものが汚れた状態でスプレーしてしまったりすることがあるためです。
素早く薄くスプレーすること
プラモデルのスプレー塗装と同じですね。とにかく、一度に一気に塗るようにしないこと。
乾燥時間を適度にとりながら、素早く薄くスプレーしていくことを心掛けましょう。
と言っても、この「染めQ」は速乾性がありプラモデルに使うようなスプレーより早く乾きます。
※超速乾タイプのものでない場合でも十分早いと思うので超速乾タイプだとさらに速乾性があるはず
実際に僕は1プッシュ2秒程度を1方向から5回ほどスプレーしたら、2分程度乾燥させる。そしたらまたスプレーしていく みたいなやり方でやっていきました。
ただ、色褪せているところは集中してスプレーしないと色がついてくれないのでそのあたりは割と局所的にスプレーしてしまいました。
染めQの量
そもそもどれくらい染めQを用意すればいいかという話が抜けていました。
公式では染めQ1缶(ミニタイプ)70mlで0.2~0.4㎡塗れるとのことですが、それよりも多めに準備したほうがいいです。
例えば今回のサドルバックで塗る面積を事前にざっくり算出して0.2㎡くらいだったんですが、余裕を見て70mlを2缶(0.8㎡分)購入していましたが、結局丸々2缶使い切りました。
2缶でギリギリということはなく実際には1.5缶程度で十分でしたが、少量残しても無駄になるだけだったので全体を濃いめにするように上塗りして使い切った感じです。
屋外だと風で流されたりした分があったり、濃いめにスプレーしたい ということがあるので使用量は多くなりがちだと思いますので、事前に算出した量より多めに買うようにしましょう。
染め終わった後
はい、それでは実際にスプレーして塗装完了した後の姿を見てもらいましょう。
壁の排気口がちょうどいい位置にあったので、そこに持ちて棒を挿して固定し乾燥中w
塗装ブース(段ボールバリケード)がなければ室外機も壁も真っ赤に染まっていたことでしょう。
マスキングテープもかなり真っ赤に染まっているのでマスキングテープの重要性がわかるかと。
それとみなさんお気づきでしょうか? バックにある黒い糸のステッチ部分は赤く染まっていません。
染める前はこの黒い糸の部分も赤く染まって、のっぺりした感じになってしまうのかなー と思っていましたが黒く残ることでディテールは残したままで染め上げることが出来ました。これは嬉しい誤算。
逆に言うと、こういうステッチ部分も染めようとするとかなり大量にスプレーしないといけないということになります…
塗装BeforeAfter画像
Before
改めて、塗装前の色褪せた状態のサドルバックがこちら
バックの右側面はそこまでひどくないけど、左側面と上面部分の色褪せがひどい。
After
色褪せがひどかった左側はかなり無理やり重ね塗りしたのでちょっとムラが目立ちますね。
実際に塗っているときより乾いてくると色が濃くなってくるのでそこまで重ね塗りしなくても良かったかなというところ。
もともと色褪せがそこまでひどくなかった右側面はいい感じに色が濃くなっていい仕上がり。
並べて見比べてみると、全然いい感じ!
まとめ
はい、というわけで染めQによる色褪せたサドルバックの修復、復活でした。
横着して重ね塗りしすぎて色ムラになってしまったとこもあるけれど、塗装前の色褪せた状態よりは全然マシです。
染めQ、初めて使ってみましたが面白い商品ですね。注意点を改めてまとめると
- 染めQは意外と量を使うので大目に買っておくこと!
- 塗装はとにかく、素早く薄く!
- 今回試したのは超速乾ではなく通常タイプの話 超速乾タイプがあればそっちがおすすめ!
改めて下記、超速乾タイプのレッドの商品リンク。
みなさんも色褪せ等で見た目が残念になったものを染めQで塗装してみよう!
オチ
以外なアイテムが物持ちする私ですが、今回はサドルバックを修復してみました。こんな時代だから、やはりお気に入りのアイテムは大切に使っていきたいですよね。
そう、これが正にサステ…(略)
SD…(略)
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