α6500とNEX6 比較レビュー フルサイズのα7Ⅱとも悩みました

α6500とNEX6 比較レビュー フルサイズのα7Ⅱとも悩みました

先日、前々から欲しかったSONYのα6500をようやくGETしました。

4年半ほど使ったSONYのミラーレス一眼NEX6から、どこがどのようにパワーアップしているのか比較していきたいと思います。

別にNEX6じゃなくてもNEX7やα5000、α6000やα6300からの買い替えの際にも参考になると思いますので良かったら見てみてくださいねー。

また、今回α6500を買うにあたり、フルサイズのα7Ⅱも少し悩みました。。そちらについてはまとめにも書いています。

NEX6の不満点は何だったか 買い換えるタイミング

そもそもなんでNEX6からα6500へ買い替えたのかというと、NEX6の機能にいくつか不満がありました。

それが解消されるであろうα6500が大分値段も落ち着いてきたというのと、最近海外出張があって出張手当が入ったため懐が潤った というのが理由ですw

NEX6の不満点と、α6500ではそれがどのように改善されているかをちょっと見て行きましょう。

NEX6の画素数が少ない

NEX6は有効約1610万画素で当初はそこまで不満もなかったんですが、写真をトリミングするときや画像を拡大表示するときなどに少し画素数が少ないことが最近気になってました。

α6500は有効約2420万画素と大きくなり過ぎず、僕にとってまさにちょうど良いレベルアップだと思ったわけです。

実際、僕は基本的に2420万画素で撮っていますが1枚あたり大体10~13MBくらいで容量的にはまぁなんとか大丈夫といったところ。これが20MB超えてくると結構きついですけどね(RAWだと20MB超えます)

NEX6は高感度でのノイズが気になる

僕の交換レンズ不足もあるんですが、F値が小さいレンズを持ってません。僕が持っている一番F値が低いレンズでSIGMAの19mmF2.8ですかね。F2.8くらいだと、ISOに頼らないと対応できない場面も結構出てきます。

というかそもそも、僕が普段常用しているレンズはカールツァイスの16-70mmF4通しなので室内で撮るときにはシャッタースピードで対応しきれずISOを上げないといけない場面が多く、ノイズが少し気になっていました。

ここで、2機種の設定できるISOを比較してみましょう。

NEX6で設定できるISO

ISO100,200,400,800,1600,3200,6400…に対して

α6500で設定できるISO

ISO100,125,160,200,250,320,400,500,640,800,

1000,1250,1600,2000,2500,3200,4000,5000

α6500は「刻むぜISO(波紋)のビート!」と言いたくなるくらい細かく刻んで設定できます(ジョセフ)

感度そのものも良くなっているのでISO2000くらいまでだったら個人的にほぼノイズは気になりません。

簡単なスナップ撮影ではそこまでISOを気にしませんが、気合入った撮影の時はぎりぎり最低限のISOを狙いたいのでISOが細かく設定できるのはGOODです。

NEX6のAFがクソ

ついつい口が悪くなるくらいNEX6にはAFに不満がありましたw

NEX6のAFスペック

99点の位相差AF25点のコントラストAFでファストハイブリッドAFでAFが早い」

という謳い文句があり、実際ピントが合うには合うんですがそれが全く意図していないところに合ったりすることが多かったです(ちなみに動体ではないです)

ちなみに僕はDMF(ダイレクトマニュアルフォーカス)で撮影する機会が多いんですが、拡大表示して見てみると高確率でピントがずれているという有様でした。

マニュアルで撮れば解決するけど、さくっと撮りたいときもあるので全てマニュアルフォーカスで撮影するのはさすがにしんどい。

α6500のAFスペック

対してα6500では、「425点の位相差AF169点のコントラストAFと、数値で見るとNEX6をぶち抜いておりますw

かつ0.05秒の高速AFを謳っており、他のサイトでAF性能について調べて見るとAFについては評判も良く、NEX6より確実にレベルアップするだろうという思いはありました。

実際に最近使っていてAFの食いつきはNEX6と比べると確実に良くなっていてすばらしいです。

普段、動体はほぼ撮影する機会はないですがこのカメラだったら動体撮りもしてみようという気になります。



α6500は本体に手振れ補正搭載

これも大きなポイントですね。上でISO感度を上げたときのノイズが気になるといいましたが、手振れ補正が付けばそもそもISO感度を上げなくても済むわけなのでノイズが増える原因をひとつ緩和することができます。

夜景撮影や望遠撮影時にもメリットあるでしょう。

タッチパネルでのフォーカス位置変更

α6500が発売されるまでNEX6を買い換えなかった理由として、タッチパッド非搭載というのが少なからずネックになっていました。

NEX6ではボタンをカチカチ押してフォーカスポイントをずらしますがこれが個人的に結構めんどくさかったです。

対してα6500では、ファインダーを覗きながら撮影するときはディスプレイがタッチパッドとして機能して、スマートフォンのようにフォーカス位置を動かせるのがすごい良い。

ファインダーを使わない背面ディスプレイでの撮影のときは、ピントを合わせたい箇所にタッチすれば簡単にピント合うので気軽に撮影するときはすごい便利です。

タッチしたポイントを解除するときもコントロールダイヤルの中央ボタンを押すか、ディスプレイに表示される×ボタンをタッチすれば簡単に解除できます。

α6500の下位モデルとしてα6300やα6000がありますがこれが出た時に買い換えなかった理由のひとつに、間違いなくタッチパネルが搭載されていなかったというのがあります。

α6000がタッチパネル搭載だったら僕はα6000を買っていたと思います。

カスタムボタンが少ない

NEX6ではカスタムボタン(機能へのショートカット)が少ない点も少し不満でした。

α6500では本体上部にC1とC2、背面右下にC3と一眼レフと比べるとまだまだ少ないとは思いますがNEX6と比較すると十分パワーアップしてるしこれ以外にもショートカットは設定できるのでこれで僕はとりあえずは満足です。



まだまだあるα6500の注目ポイント

以上がNEX6で不満に思っていて、次にカメラを買い換えるときはなんとかしたいと思っていたポイントです。これらの不満点はα6500で十分過ぎるほどにクリアできています。

これ以外にもNEX6から買い換える価値があると言う点がまだまだあります。

下記ではNEX6で不満があったポイントではないけど、α6500に搭載されている魅力的なポイントを見て行きましょう。

画面測光モードの追加

カメラの露出を決める際に使う画面測光モード。意外とこれは重要視しています。

この画面測光モードに新しく「ハイライト重点測光」「画面全体全体平均測光」が追加されました。特にこの「ハイライト重点測光」モードは個人的に好みです。

画面内の明るい箇所を検出してそのポイントを測光することで、ハイライトの白とびを防ぐことができます。これは別途作例載せたいと思ってますので少々お待ちくださいねー。

連射性能UP

連射についてもかなりパワーアップしていて、α6500はこの連射性能UPに対してかなり宣伝しています。

が、正直僕はほぼ連射で撮るということはしないで正直そこまで魅力を感じなかったところではあるのですが連射できるに越したことはないですよね。

グリップが深くなった

これも特別、NEX6で不満に思っていたわけではないですがまぁ良くなるに越したことはないですかね。意外とこの点を評価している方が多い。

動画機能

NEXでもほぼ動画を撮ることは無かったですが、4Kも撮れるようになってスローモーション撮影ができるというのは夢があっていいね。

こんな感じで書いていくと、NEX6と比較するとかなりパワーアップしていてAPS-C機のフラッグシップの名に恥じない高性能なカメラであると言えます。

ちょっとマイナスポイントもあります。

ここまでα6500をほめちぎってきましたが、やっぱり少し気になるところもあります。以下、細かいことをぐちぐち書いていきます。

やっぱり重くなった

これがやっぱりマイナスポイント。
NEX6は本体のみで287g(カタログ値)に対して

α6500は本体のみで410g(カタログ値)とα6500はNEX6と比べて120gくらい重くなっています。

持ち比べるとやっぱり結構気になる増量具合です。120gって言うと、ひと昔前の画面サイズ4インチのスマホ「iPhone5s」が112gなのでそれとほぼ同じ(これ参考になる?)

まぁこれは主に手振れ補正が付いた事が原因ですがあと50gくらい軽ければなーと言った感じ。

F値などを調整するダイヤルの反応

絞り優先モードで撮影するときはダイヤルをF値の調整に割り当てることが普通だとは思いますがF値を変えるときにディスプレイにF値が視覚的に分かりやすいように表示されます。

正直いちいち表示されるのがわずらわしいというかもっさり感があっていまいちです。これはあんま気になる人いないのかなー

C1,C2ボタン、押しづらくね?

NEX6ではシャッターボタンのすぐ横にFnボタンあって押しやすかったけど、α6500では本体側に横並びで設置されていてぶっちゃけ押しづらい。

C1,C2ボタンを人差し指で押そうとするとき、指をかなり曲げないと押せない

MENUボタンの位置が悪い

設定の選択などには「コントロールダイヤル」を使うんですが、スマホで言う「戻る」的なボタンは「MENEボタン」になっています。

その「MENUボタン」が「コントロールダイヤル」からなんか地味に遠い・・・ NEX6と比べるとわかると思うので見てみて。

これがNEX6の背面。コントロールダイヤルのすぐ左上に無印のボタン(MENEボタン)がくる
これがα6500の背面。「MENUボタン」がディスプレイ上の位置に移動。 遠いのよね。

これ個人的にすげーいや。「再生ボタン」と「MENUボタン」の位置逆にしてくれー。

実はα7Ⅱとも悩んだ。

正直、α6500は結構高価です。僕が買ったとき(2017年11月)で12万しました。これでも発売当初から考えると大分安くなったけどね。

この値段だったらもう少し手を伸ばせばフルサイズミラーレスのα7Ⅱが買えるので、正直このタイミングでフルサイズデビューするかかなり迷いました。

ただ、カールツァイスなどのそこそこの値段するレンズも既に持っていて、0からフルサイズのレンズを揃えていくのはお金的にもかなり厳しいというのが正直ありました。

Eマウントのレンズが使えない訳ではないですが、フルサイズ機でAPS-C用のレンズをわざわざ使うのはメリットないですからね(まぁこの使えるっていうのがメリットですが)

逆にα6500ではEFマウント(フルサイズ用)のレンズを使うこともできるのでこれはすごいメリットです。欲しいレンズがEFマウント(フルサイズ用)しかなくても、α6500で使えるんです(焦点距離は変わっちゃうけどね)

ちなみに今僕は、EFマウントの90mmマクロが欲しいです(α6500に装着すると焦点距離が135mmになる)

α7Ⅱはフルサイズの割りには小さいと言われていますが、APS-S機と比べるとやっぱりでかいですしフルサイズのレンズはとにかく高い&でかいです。

上でも書きましたがNEX6と比較するとα6500でも個人的には十分でかく重くなってます。実際にα6500を持ち運ぶようになって、やっぱりこのサイズ感が僕にはちょうど良い というかこれ以上は無理です・・・

フルサイズが気にならないといったら嘘になりますが、このサイズ感は自分にとってほぼBESTだしα6500を選んで良かったと思っています。

まとめ

さて、長々と書いてきましたがα6500の魅力は伝わったでしょうか?ここに書いた以外にもまだまだ進化している点はあると思いますがとりあえず僕が言いたかったところは書けたかなと思います。

意外と長くなってしまったので作例とかはまた別途記事にしたいと思います。

というかまだ十分な作例がないというのが正直なところ・・・ 作例の公開までは今しばらくお待ちください。

それでは。

作例記事書きました! 以下からどうぞ。

α6500作例レビュー オーストリア ウィーンの写真 【SEL1670Z作例】【海外,建物,風景】